挫折と再起の物語

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「蠕動で渉れ、汚泥の川を」 西村賢太

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善だの悪だのを超越した物語

『17歳の失敗は、人生の失敗じゃないのだ』と
貫多は私に教えてくれた――湊かなえ


こんな青春も、存在する――17歳。中卒。日雇い。人品、性格に難あり。しかし北町貫多は今日も生きる――。無気力、無目的に流浪の日々を送っていた貫多は、下町の洋食屋に住み込みで働き始めた。案外の居心地の良さに、このまま料理人の道を目指す思いも芽生えるが、やがて持ち前の無軌道な性格から、自らその希望を潰す行為に奔り出す――。善だの悪だのを超越した、負の青春肖像。渾身の長篇私小説! 解説・湊かなえ

 

蠕動で渉れ、汚泥の川を (角川文庫)

蠕動で渉れ、汚泥の川を (角川文庫)

  • 作者:西村 賢太
  • 発売日: 2019/01/24
  • メディア: 文庫